ふだん雪が降らない地域で、雪の予報が出るとワクワクしますね。せっかく機会なので、雪の結晶を観察してみましょう!
結晶の観察と聞くと大変そうですが、実は顕微鏡がなくてもスマホがあれば手軽に観察することができます。
用意するもの
- スマホ
- スマホ用 マクロレンズ(被写体を大きく接写できるレンズ)
- 濃い色の布/アクリル板
- 懐中電灯
- 定規もしくは硬貨(mm単位で大きさが測れるもの)

参考にしたのは、雪の結晶の観察方法を発信している気象庁気象研究所の荒木健太郎さんの記事です。
スマホにつけるマクロレンズは100均でも売っていますが、近所のお店になかったので電気屋さんで購入しました。マクロレンズが手に入らない場合でも、スマホのズームを最大にすれば撮影できます。

布は雪の結晶を受けるのに使います。濃い色の方が観察しやすいです。
布の素材がフェルトだと結晶が風で飛ばされにくくGOOD。合皮やアクリル板だと結晶が斜めにならずに形が分かりやすいです。
雪を溶けにくくするため、パソコンケースの中にアイスノンを入れるのもオススメです。

撮影のポイント
結晶の撮影にはいくつかポイントがあります。
- 防寒をしっかり!
- 観察前に布を外に出して冷やす
- 雪が布に落ちたらすぐ撮影!
- スマホの最大ズームで撮影
- 連写する!
- できるだけ小さい粒を狙う
ピントが難しい とにかく連写しよう!
ピントあわせがとにかく難しいです。ピントはマクロレンズなしだと10cmくらい、マクロレンズありだと2cmくらいであいます。
ピントがズレやすいので、とにかく連写します。雪がどんどん溶けるので、100枚撮って1枚いいのがあればラッキー、という感じです。

こちらが実際の写真です。

これは「雪片」といわれるもので、雪の結晶が絡み合い、その上に小さな氷の粒がたくさんついている状態です。
写真集にあるような綺麗な結晶をとらえるには、雪片ではなく、できるだけ小さな粒を狙って写真を撮る必要があります。
結晶の写真を観察してみよう!
「雪は天からの手紙」とも言われ、気温や湿度など空の状態によって結晶の形が大きく変わります。その形を見比べることで雪雲の中の様子が分かるそうです。
いわゆる雪の結晶のイメージは「樹枝状結晶」。樹枝状結晶は雲の湿度が高く、気温がマイナス15℃前後の時にできます。

こちらは扇状の結晶が写っています。

いつ、どこでキレイな結晶が見られる?
本州の平地で雪が降る時、多くは「雪片」といわれる白い塊になっています。では、一体いつ、どこでキレイな結晶が見られるのでしょうか?
「楽しい雪の結晶 観察図鑑」によると、氷点下の寒い地域(北海道)や、本州でも標高の高い場所にあるスキー場などで、頻繁に見られるそうです。また、都心でも条件によっては美しい雪の結晶が降ります。
条件としては、風が強い時はNG。結晶がぶつかり合って壊れてしまいます。最もいいタイミングは、低気圧が去り等圧線の間隔が広がる時で、風が弱くなると空に残った雲からひらひらと結晶が舞います。気温は-1℃〜-10℃くらいがベスト。0℃に近いと降った後に溶けやすく、反対に-20℃くらいだと小さな結晶になってしまうそう。
天気図とにらめっこしながら、いいタイミングを狙ってみましょう。
試してみたい!プロの撮影テクニック
今回はスマホで撮影しましたが、本格的に撮影したい場合は色々な方法があります。
例えば、保冷ボックスにドライアイスを置き、その上にかぶせた布で雪を受け止めると、結晶が溶けにくくなるそうです。(NPOふくい科学学園の資料より)
また、空の写真家・武田康男さんは、オリンパスのTG-6というカメラを使っているそうです。このカメラは顕微鏡モードがあり、レンズに丸いLEDライトをつけることもできます。雪の結晶の上にかぶせるようにカメラを置くと、フォーカスが自動で決まるんだとか。また、雪を受け止めるのに青色のアクリル板を使うと写真映えする仕上がりになります。ちょっと投資が必要ですが、試してみたいものです。

他にも、プラスチックを溶かしたレプリカ液で雪の結晶を閉じ込める方法や、ペットボトルで人工雪を作って観察する方法もあります。中学生くらいだと楽しく実験できそうですね。
絵本で雪の結晶について学ぼう!
未就学〜小学生のお子さんは、絵本で雪の結晶について学ぶのもオススメです。
「雪の写真家 ベントレー」作/J・B・マーティン 絵/M・アゼアリアン
雪に魅せられ、生涯を雪の研究と結晶の写真撮影に捧げた農夫ベントレーの話。出版された写真集と一緒に読むとより理解が深まります。

雪の結晶についてわかりやすく写真とイラストで紹介しています。

沢山の綺麗な写真が見られる図鑑です。切り絵や、結晶のレプリカの話など、雪の結晶について色々な角度で学ぶことができます。

今度雪が降る際には、ぜひトライしてみてくださいね。
さあ、明日は何して遊ぼうかな?

