工作/アート

モンゴルの家 ゲルを組み立てよう!

一度は写真を見たことがある、モンゴルの移動式住居「ゲル」

徹底したシンプルさ、それでいて生活に不足がないゲルの暮らし。今回は、ゲルを組み立てるオモチャで遊びながら、その仕組みと文化を体感してみましょう!

ゲル型プラモデル MiMo Ger

使うのは「NAAD モンゴルゲル型プラモデル MiMo Ger M30」(7280円〜)です。

モンゴルのお土産として最近は定番で、首都のノミンデパートや空港で手に入れることができます。日本からでも通信販売で購入可能です。

模型には家具ありバージョンとないバージョンがあるのですが、せっかくなので家具ありバージョンがおすすめです。さっそく作ってみましょう。

モンゴルの生活に欠かせない!家具の組み立て

まずは土台を組み立て、ドアをつけます。ゲルではドアを南向きに設置します。十二支の「午」の部分が入り口になるようにするんだそう。

次に家具や物を組み立てていきます。実際にゲルを移動する際も、大きな家具は壁面を組み立てる前に中へ入れるそうです。

馬頭琴やチーズ、馬の鞍など、モンゴルの生活に欠かせないものが細かく再現されています。

これは「アイラグ」と呼ばれる、馬乳酒を発酵させるための袋。牛の革袋で作られ、継ぎ足しては攪拌します。攪拌するのは子供の役割なんですって。

ひとつひとつの意味や使い方を知ると、とても面白いですね。

ゲルの作り方

家具ができたらゲルを組み立てます。まずは中央に「バガナ」と言われる屋根を支える2本の柱をたて、「トーノ」と呼ばれる天窓を作る円形の木枠をはめます。

モンゴルではこの柱が神聖なものとされており、柱の間を通ったり、もたれかかったりするのはNGです。

次に「ハナ」と呼ばれる壁の骨組みを作ります。格子状で伸び縮みするのが特徴。実際には5枚ほどのハナを、伸び縮みさせて運ぶそうです。

壁ができたら、壁と天窓をつなぐ「オニ」と呼ばれる芯を入れていきます。言い伝えでは「縁起がいい88本」と言われますが、実際にはそうとも限らないんだとか。模型では36本のオニを組み立てました。

ゲルの骨組みは、これで完成です。

仕上げにフェルトとカバーをかけ、紐でとめます。現在は防水の白い布でくるむことが多いそうです。

「ウルフ」と呼ばれる天窓をおおう布をつけたら完成!カワイイです!

子供たちとワイワイ言いながら3時間。大人だけで作れば1時間半くらいでできそうです。

フェルトをかけると頑張って作った家具が見えないのが少し残念。中を見たい方はフェルトを半分めくって飾るのもいいですね。

手を動かしながら、仕組みや文化を学べるのがとてもよかったです。建築やモンゴルに興味がある大人にもオススメですよ。

さあ、明日は何して遊ぼうかな?


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